(2021年6月19日改定)
日本木材学会編集委員会

 投稿原稿(カテゴリーⅠ~Ⅲの論文,総説、ミニレビュー)は,木材や林産物に関連した内容を有し,その種類,カテゴリーに応じて審査を受け,その採否が決定されます。日本木材学会編集委員会は,投稿原稿の審査の基本方針を次のように定めています。

1. 審査の目的

投稿された原稿(カテゴリーI~IIIの論文,総説、ミニレビュー)が,審査の基準に照らして掲載可能か否かを判断するのが審査の目的です。

2. 審査の基準

 投稿原稿は,木材や林産物に関連した分野における位置付けや貢献度などについて,次の項目に照らして審査され,掲載の可否が判定されます。ただし,カテゴリーⅠの論文には(1),カテゴリーⅡの論文には(2),カテゴリーⅢの論文には(3)が特に適用されます。一方,総説には(4)および(5)、ミニレビューには(5)が適用されます。

  • 新規性:原稿の内容が,公知,既発表,または既知のことから容易に導き得るものでないこと。
  • 資料性:実測・実験・調査等に基づく資料に富み,基礎資料として役立つこと。
  • 実用性:原稿の内容が実用面で有益で,価値ある結果やデータを含み,技術開発や実用化に役立つこと。
  • 網羅性:自分の研究紹介に偏ることなく,研究が広く紹介されていること。
  • 今日性:最近の研究の流れが的確に紹介されていること。

 また,投稿原稿は、その内容に誤りがなくかつ信頼できるものであり,また、投稿規程・執筆要項を満たしたものである必要があります。

3. 審査員

 投稿原稿は原則2名の審査員により行われます。ただし,編集委員会より依頼した総説(依頼総説)、ミニレビューについては1名の審査員とします。審査員は編集委員長により決定されます。
 審査員は非公表、また、審査員は著者と直接連絡をとらないこととします。

4. 審査の結果

 原稿は,上記の基準に照らして総合的に審査され,次のいずれかに判定されます。

  • このまま掲載可。
  • 指摘の点を検討のうえ,書き改めれば掲載可。
  • 著者が訂正したのち,もう一度審査員がみる必要あり。
  • 却下した方がよい。

 審査員が(2)および(3)と判定した場合,審査は継続になり、著者は審査員の指摘事項に沿って修正原稿を提出し、再審査を受けることになります。なお、(2)の判定の場合,著者は、原則、重要な内容の修正を行わないこととします。
 審査員2名が(1)と判定した場合、依頼総説、ミニレビューにおいて審査員1名が(1)と判定した場合、審査は終了し,掲載可となります。
 審査員2名が(4)と判定した場合,審査は終了し、却下となります。
 審査員1名のみが(4)を判定した場合,あるいは、依頼総説、ミニレビューにおいて審査員1名が(4)と判定した場合、新たな審査員による審査を行い,その審査員も(4)と判定した場合、審査は終了し、却下となります。

審査時チェックリスト


論文の投稿から発行までの流れ