(2021年10月23日改定)

1. 原稿の形式

1.1
原稿は,A4サイズ(縦置き,横書き)で上下左右2cm程度の余白をとり,1ページの字数が1000字(40字×25行)程度になるように仕上げる。
1.2
原稿は,表紙,概要(英文と和文),本文,文献,図表の表題・説明の一覧,表,図とし,それぞれ別頁にこの順序で記載する。
1.3
表紙(原稿の1ページ目)には表題,著者名,英文表題,英文著者名,欄外表題をこの順序で記載し,脚注として所属機関名(和文と英文)と所在地(英文のみ)および責任著者(corresponding author)の氏名(英文のみ)とE-mailアドレスを記入する。なお,継続した研究の場合は,文献の形式で前報を,学会の大会等で発表した場合は,その会合名・開催年月・開催地を,それぞれ脚注として記載する。
1.4
脚注は通し番号として*1*2 等の記号を用いる。
1.5
投稿に際し,1.2に定める図以外の原稿はMicrosoft Word形式の電子ファイルとする。

2. 表 題

2.1
表題は簡潔で,原稿の内容を的確に表すものとし,“~に関する研究”や“~について”などの表現は避け,できるだけ略語は使用しない。英文表題も付記する。
2.2
一連の内容を投稿する場合は,主題名の後に“(第1報)”,“(第2報)”,…(英文では“I.”,“II.”,…)などと記し,その原稿の内容を的確に表す副題を必ず付ける。
2.3
欄外表題は35字以内とし,副題のある場合はその内容を主とする。

3. 概 要

3.1
論文と総説, ミニレビューには必ず英文および和文の概要を記載する。
3.2
概要は,英文100~300語,和文200~400字以内に要約し,それぞれ別紙に記載する。概要は,文末の結論とは異なることを十分に意識し,それだけで研究の主要な成果が具体的に分かるように簡潔に一段落で記す。本文中の図,表,文献,数式などは引用しない。式が必要な場合は式そのものを記載する。

4. キーワード

原稿の内容を的確に表す用語を英文のキーワードとして選択し,英文概要の後に記載する。キーワードは5個以内とし,1個のキーワードは3単語以内とする。

5. 本文

5.1
本文の区分けには1,1.1,1.1.1のようなポイントシステムを用い,それぞれ適切な大見出し(章),中見出し(節),小見出し(項)を記載する。さらに下位の区分けが必要な場合は(a),(b),...を用いる。
5.2
論文では,本文を緒言,理論,実験(方法),結果,考察,結論に分けて記載する。ただし,不必要な項目は省略でき,結果と考察をまとめることもできる。
5.3
謝辞が必要な場合は,見出しをつけて本文の後に挿入する。研究助成金などによる研究の場合は,その旨謝辞に記載する。
5.4
Appendixが必要な場合は, 見出しをつけて文献の後に挿入する。
5.5
文章は原則として常用漢字,現代かなづかいにより,簡潔明確に書く。
5.6
用語は原則としてJ-GLOBAL掲載の科学技術用語、JIS, JAS掲載の用語などに従う。略語・略号は初出の箇所で説明または定義してから使用することを原則とする。
5.7
動植物の和名はカタカナ書きとする。学名はイタリック体とし,原稿の表題中に学名を含める場合は,命名者名を省略する。化合物名のカタカナによる表記は日本化学会の日本語命名規則に従い,複雑な化合物名はIUPACの命名規則に従って英語名で記す。
5.8
数字の位取りの表示は 0.524,2483,3.46×10-4 などの形式を用い,.524,2,483,3.46・10-4 などの形式は用いない。
5.9
単位は原則としてSI単位を用い,その表示方法は JIS Z 8000-1 に従う。
5.10
数学記号,量記号の表示方法はそれぞれ JIS Z 8201,JIS Z 8000-1 に従う。
5.11
数式は式として独立したものは,,のように,文中に出てくるものは のように書く。式番号は (1),(2) ,...のように通し番号とし,文中で引用する場合は式(1),式(2)などとする。
5.12
実験装置・分析装置などの記載方法は以下の例に従う。
1) 示差走査熱量計(DSC-60、(株)島津製作所)
2) 超純粋水製造装置(Mill-Q IQ7000、Merck)
5.13
イタリック,ボールドなどの字体や,数式,単位,量記号,化学式などの上付きまたは下付き文字は,最終的な印刷時の体裁とする。

6. 文献

6.1
文献は本文での引用順に番号を付け,本文の後に一括して記載する。本文では1)1-5)1,3-5)などのように番号で引用する。
6.2
未発表のデータは引用文献とせずに本文中で注記する。ただし,論文として印刷中の場合は,投稿誌名の後に“(印刷中)”と表記して引用文献に含めることができる。
6.3
著者名は共著者を含めて全員を記載し,“ほか4名”,“et al.”などは用いない。
6.4
雑誌名は省略しすぎないことを原則とし,CAS Source Index (CASSI) など に準拠して略記する。同一雑誌が続く場合も“同上”とせずに雑誌名を記載する。
6.5
雑誌は巻と号を併記する。
6.6
文献の記載方法は以下の例に従う。
(a) 雑誌の場合
1) 仲村匡司:木材の見えと木質内装. 木材学会誌 58(1), 1-10 (2012).
2) Ross, R. J., DeGroot, R. C., Nelson, W. J., Lebow, P. K.: The relationship between stress wave transmission characteristics and the compressive strength of biologically degraded wood. Forest Prod. J. 47(5), 89-93 (1997).
3) Ohashi, S., Okada, N.: Seasonal variations in the vessel size of temperate, diffuse-porous species and its relationship to leaf water potential. For. Res., Kyoto No. 78, 89-95 (2012).
4) Imai, M., Mihashi, A., Imai, T., Kimura, S., Matsuzawa, T., Yaoi, K., Shibata, N., Kakeshita, H., Igarashi, K., Kobayashi, Y., Sugiyama, J.: Selective fluorescence labeling: time-lapse enzyme visualization during sugarcane hydrolysis. J.Wood Sci. 65, 17 (2019).
(b) 単行本の場合
5) 福島和彦:リグニンの生合成.“木質の化学”,日本木材学会編,文永堂出版,東京,2010, pp.22-36.
6) Harada, H.: Ultrastructure and organization of gymnosperm cell walls. “Cellular ultrastructure of woody plants”, Côté, W. A. Jr. ed., Syracuse University Press, Syracuse, NY, 1965, pp.215-233.
(c) 要旨集、講演集などの場合
7) 澤田 圭、戸田正彦:木造軸組住宅の根継ぎ方法に関する研究.日本建築学会学術講演梗概集,構造Ⅲ,2010,pp.211-212.
8) 平野 優, 斎藤 琢, 村岡裕由, 小林 元, 安江 恒:スギの年輪構造と気候要素との関係. 第66回日本木材学会大会講演要旨集 (CD-ROM), 2015, A27-01-1015.
9) Higaki, A., Yoshinaga, A., Kadowaki, Y., Takabe, K.: Distribution of lignin and xylan in differentiating xylems of Mallotus japonicus and Betula grossa under tension stress. Proceedings of Lignobiotech II Symposium, Fukuoka, Japan, 2012, p.94.
(d) ウェブサイトの場合
10)林野庁:間伐等の推進について, http://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/ 2019年6月9日参照.
(e) 規格の場合
11) JIS Z 2101: 木材の試験方法.日本規格協会 (2009).
12) JAS 3079:直交集成板.農林水産省(2019).
(f) 特許の場合
13) 服部順昭, 安藤恵介, 原田寿郎, 宮林正幸, 塩崎征男:耐火集成材, 特許第4958098号 (2006).
9) Martin, J., Mcarthur, P., Tilleard, R.: Chemical modification of lignocellulosics material, WO/2010/089604.

7. 図および表

7.1
図(写真,グラフを含む)および表はそれぞれ本文での引用順に番号を付け,1件ごとに別紙とする。それらの挿入位置を指示したい場合は,原稿の右欄外に番号を記入する。
7.2
図および表には簡潔で,内容をよく表す表題を付け,必要に応じて図の説明,表の注を付記する。表題,説明,注は,本文を参照しなくても,それだけで図や表の内容が理解できるように記述する。
7.3
図および表の表題,説明,注,図・表中の文字はすべて英文とし,番号は Fig. 1,Table 2 のように表記する(本文での引用にもこの表記を用いる)。表題,説明,項目名等は最初の文字のみ大文字とし,それ以下は,固有名詞や記号の場合を除き,すべて小文字とする。
7.4
表は刷上がり1ページに収まる大きさを限度とし,表題は表の上に,注はa)b)などの記号を用いて表の下に記載する。
7.5
写真以外の図は,図中の文字や数字を含めて,そのまま印刷できる状態に仕上げる。その際,図はカラム幅(7cm)またはページ幅(14.5cm)で印刷されるので,縮小割合を考慮して線の太さ,文字の大きさ(縮小後の大文字の高さが2mm程度になるのが望ましい)を決める。とくに必要があれば,刷上がり幅を指定する。
7.6
グラフなどのプロットには○,●,△,▲,▽,□,×などのできるだけ簡単な記号を用いる。
7.7
写真は良好なコントラストを有する鮮明なものを用いる。写真中の文字や記号はそのまま印刷できる状態に仕上げる。顕微鏡写真などで拡大率を示す必要がある場合は,写真中に基準となる線分(スケールバー)を記入する(図の表題や説明に倍率を記載することは認めない)。写真のカラー印刷,写真ページのアート紙使用を希望する場合は,原稿送り状の備考欄にその旨を明記する。この場合,著者は別に定める費用を負担しなければならない。

8. 投稿前の確認

チェックリストにより,原稿が執筆要項に従っていることを投稿前に必ず確認する。

補足: 「木材組織用語」「J-GLOBAL掲載の科学技術用語」「CAS Source Index (CASSI)」については以下のページを参照ください。

木材組織用語 https://www.jwrs.org/kenkyu/wa_wp/glossary/glossary.html

J-GLOBAL掲載の科学技術用語 https://jglobal.jst.go.jp/search/terms

CAS Source Index (CASSI) https://cassi.cas.org/search.jsp