組織と材質研究会 第8回組織と材質セミナー
<スギの産地間の成長特性に関わる個体レベルの通水構造>

【日時】2026年8月28日(金)16:00〜17:00(Online Zoom)

【演者】東 若菜 博士(神戸大学大学院農学研究科森林資源学研究室 准教授)

【要旨】
 樹木は樹高成長にともない根から葉までの通水距離が長くなる。そのため長距離輸送に適した通水構造として、道管や仮道管の直径が幹の先端から基部にかけて累乗関数的に拡大する「通水管径の求基的拡大 (basipetal conduit widening)」が知られている。共通圃場に生育する樹齢45年生のスギの3産地の比較から、個体レベルの通水構造(通水管径の求基的拡大)が、光や水の利用戦略に関わる個体内の葉の配置や材密度とリンクしながら、産地間の成長特性の違いを生み出していることが示唆された。本発表では、樹木の生理機能を支える形質から個体のパフォーマンスをつなげながら生存戦略を紐解いていく研究のおもしろさについて議論したい。

【関連論文】
Azuma, W. A., Kawai, K., Tanabe, T., Nakahata, R., & Hiura, T. (2023). Intraspecific variation in growth-related traits—from leaf to whole-tree—in three provenances of Cryptomeria japonica canopy trees grown in a common garden. Ecological Research, 38(1), 83–97.
https://doi.org/10.1111/1440-1703.12349

Nakahata, R., Azuma, W. A., Tanabe, T., Kawai, K., & Hiura, T. (2024). Genotypic variations appear in fine root morphological traits of Cryptomeria japonica trees grown in a common garden. Ecological Research, 39(5), 717–729.
https://doi.org/10.1111/1440-1703.12492


【申し込み方法】
参加をご希望の方は参加登録フォームよりご登録ください。開催日までに視聴用URLをメールでご案内いたします。
参加登録フォーム: https://forms.gle/sn8sseCwyMbMkQq37
参加登録締切:22026年8月26日(水)17:00


【お問い合わせ先】
 高田 直樹(森林総合研究所 森林バイオ研究センター)naokitakata(at)affrc.go.jp
 粟野 達也(京都大学)awano.tatsuya.7z(at)kyoto-u.ac.jp
 

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