日本木材学会 用語集の改定について

日本木材学会 (1975) 国際木材解剖用語集. 木材学会誌 21(9) A1-A21.
日本木材学会 (1972) 材質に関する組織用語集. 木材学会誌 18(3) 147-152.

これら二つの用語集は、その制定後木材に関する教育と研究で広く活用されてきました。一方、木材学会誌上での印刷物として公表された用語集は、制定後長らく経過したことによりアクセスが困難になってきていました。そこで、日本木材学会組織と材質研究会では、ボランティアの協力を得て二つの用語集のワードおよびpdfファイル化を行い、日本木材学会の了承を得た上で2017年に組織と材質研究会webサイトでファイルを公開しました。

ファイル化作業の間、ボランティアから用語集に関する問題点が指摘されました。問題点として、制定後訳50年経過したことにより、1)現在では不適切な用語の存在、2)現在では不適切な定義の存在、3)新たに収録すべき用語の存在、4)他の用語集との整合の必要性、を挙げることができます。

そこで、組織と材質研究会では、用語集の改定に取り組むこととし、日本木材学会常任理事会による承認を得た上で、2018年3月〜2020年6月にボランティアによる改定作業、引き続いて2020年6月からは組織用語集改定委員会および材質用語集改定委員会を設置して、用語集改定作業をおこなってきました。

2022年11月より用語集改定案を公開し、日本木材学会会員から広く意見を求めるものです。