組織と材質研究会 2021秋の研究会
「病虫害に対する樹木の防御応答と木質形成への影響」

 本研究会は無事終了致しました。同時接続者数は85名でした。

 多数のご参加、ありがとうございました。今回は、林学の分野からも研究者を招いて、森林の病虫害の現状とそれに対する樹木の応答について、マクロレベルからミクロレベルまで俯瞰できるような構成にし、「食べる」側と「食べられる」側のつながりを示すことが出来たのではないかと感じています。今後も、地球温暖化により、想定外の病虫害が生じる可能性もあります。これを機に、いろんな分野の方々が情報交換を行いながら研究が進むことを願っています。

企画担当:渡邊陽子

【要旨集はこちら】

【日時】2021年11月20日(土)13:00 ~ 17:20

【方法】Zoomによるオンライン研究会

【趣旨】
 現在、北米やヨーロッパでは、キクイムシの大発生による針葉樹の大規模枯死が問題となっている。日本においても、松枯れやナラ枯れが社会問題となり、そのメカニズムが研究されてきた。今後、地球温暖化等により、とくに北海道のような冷涼な気候帯の森林で病虫害が増加することが懸念され、病虫害に対する樹木の応答によっては、材質に影響を及ぼすと考えられる。なかでも、虫害による失葉や傷害は、光合成産物の減少や植物ホルモンのバランスを変化させ、異常な細胞壁形成や樹脂道形成など木質形成に影響を与える。本シンポジウムでは、北海道における病虫害の発生の現状や、病虫害に対して樹木はどのような応答を示すのか、個体レベルから細胞レベルまで、それぞれ研究を進めている方々に研究成果を紹介して頂き、今後の病虫害に対する樹木の応答から、材質への影響までを議論とする場としたい。


日本木材学会 組織と材質研究会 企画担当
渡邊 陽子

【プログラム】
13:00-13:05 開会挨拶
   日本木材学会 組織と材質研究会 代表幹事 雉子谷 佳男

13:05-13:15 趣旨説明
   日本木材学会 組織と材質研究会 企画担当 渡邊 陽子

13:15-14:15 講演1
  「北海道の森林害虫の生態と被害の特徴」
    小野寺 賢介氏(北海道立総合研究機構 林業試験場)

14:15-15:00 講演2
  「食葉性昆虫による食害とその後の樹木の成長・生存 −北海道における事例−」
    大野 泰之氏(北海道立総合研究機構 林業試験場)

15:00-15:15 休憩

15:15-16:15 講演3
  「樹木の木部・師部形成機構と植物ホルモンによるストレス応答」
    船田 良氏(東京農工大学大学院連合農学研究科)

16:15-17:00 講演4
  「食葉性昆虫の大発生による失葉は木質形成に影響する」
    渡邊 陽子(北海道大学農学部)

17:00-17:15 総合討論

17:15-17:20 閉会挨拶
    日本木材学会 組織と材質研究会 会計幹事 安部 久

【申し込み方法・Zoom接続情報】
終了しました。

【お問い合わせ先】
渡邊 陽子(youko(at)for.agr.hokudai.ac.jp)
雉子谷佳男(kijiyo(at)cc.miyazaki-u.ac.jp)
※※※上記メールアドレスは迷惑メール防止のため、@を(at)に置き換えています。お手数ですが、アドレスを直に編集してご連絡下さい※※※

【ポスター】


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