“化石資源から木質資源へ”

― 日本木材学会40周年記念大会大会宣言 ―


 日本木材学会は、創立40周年を迎え、40周年記念大会を平成7年4月6日より9日まで東京大学教養学部キャンパス(東京、駒場)に於いて開催した。
 大会3日目に「化石資源から木質資源へ」と題するパネルディスカッションを行った。本テーマが21世紀に向けて重大な内容を持つとの認識に立って、討議結果を大会宣言として内外に発表する。

『 大 会 宣 言 』
 我々は、21世紀への人類文明の進展を図るために、資源とエネルギーを大量に消費し、処理の困難な廃棄物を大量に生み出している現在の資源利用システムを、地球環境保全、持続的な資源確保が保障される人類生存の基本に合致したシステムに変換しなければならないと考える。
 このような観点から木質資源の生産と利用を考察した結果、資源の再生産性、資源生産時の環境保全性、そして建築資材、化学原料への加工・解体・廃棄・再利用過程における省エネルギー性、低公害性において、この木質資源利用システムは他資源のそれに比べてはるかに優位であることを確認した。
 ここに、化石資源に依存した現在の生活方式を、木質資源を中心とする生物資源を基盤にしたシステムヘ変換することの必要性を強く訴えるものである。
 なお、この変換を実現するためには、技術開発を進めることはもちろん、各人が強い決意を持って日常の生活を点検し、環境への負荷が少ない生活スタイルを受け入れるなど、新しい価値観を創成しなければならない。
平成7年4月9日
日本木材学会

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